2009/09/15

妻と二人  古宇 ⇒ YBM回航

    2007年7月、YBMへ回航するため伊豆半島の内浦湾から程近い
    古宇に来ていた。このヨットとの出会いとは不思議な因縁?がある。
その2ヶ月ほど前、舵誌に日本の古きよき時代に建造されたヨットフジケッチ32が掲載された。そそくさと見学に、そして夢が砕けた。
それから1ヶ月。ワイフに言わせると「腑抜け」状態だったとのこと。

そして、この船に出会った。昨夕JRを乗り継ぎ、タクシーでここまで回航のため来たのだ。
静寂に満ちた碇泊地が迎えてくれた。岸壁の海水が透き通って色とりどりの魚が、手ですくえそうに泳ぐ!
濃緑がそれに吸い込まれ、空の青さが水面を揺らいでいる。

これから回航するYBMの施設とは違い、ささやかだが必要なものはすべてあるマリーナ。その一夜を楽しんだ。
明日は5時出航。伊豆半島をじっくり楽しみながら・・・。
我々の船出を祝うように、早朝のひやりとした空気を朝陽が切り裂く。
穏やかな航海を約束してくれたようだった!
この航海を富士山が見送る!そして、また来いよ ♪後ろ髪が引かれる。
あそこに、YBMに戻るのだ!・・・ なんで? 仕方ない、そ~なってるんだから! 考える時間は山ほどあった。
楽しい時間は「アッ!」と言う間に過ぎる。安良里をよこ眼に、波勝崎をかわし、伊豆西南海岸に酔いしれる。
半島かと思われた宇留井島を左舷に見て、さらに右舷の定置網を視認しながら妻良湾に進路を取る。
赤灯台が見えた。「ホッ!」とする瞬間だ。
この年、妻良に新港が建設されたと聞いた。そこに入ってみたが、広くただ何もない。船もいない。何もないって「不安!」 ぐるりと廻り、旧港へ!予定していた左舷防波堤側には漁船がいっぱいだ。右舷の防波堤も小型船で埋め尽くされている。
ぐるりぐるりと思案しているとスピーカー!
そこの釣り船の間に入れろ! え~っ!そこって、どこ?
とどのつまりは無理やり押し込んで、舫う! 正解・・・!
「ハイ!」1000円徴収。
南西の風と連れ潮に誘われて、伊豆大島の野増港に一泊する予定をそのまま三崎を目指し、PM4時追いすがるうねりと供に無事入港。慣れ親しんだ三崎の町を散策、そして例の焼き鳥屋!のはずだった。
ここで出会ってしまった!かの有名な加・!さんに。ずるずると写真を見せられ、食事のタイミングがはずれて船内食-マグロ井!
翌早朝もベストクルージングを楽しめよ!とばかりの朝焼けが迎える!  そして、それは暗示した。次の回航を・・・

0 件のコメント: